リンパケアセラピストの資格の種類と開業する方法
リンパケアセラピーの資格はさまざま
美容や医療の分野で用いられるリンパケアセラピー。
その資格はさまざまあります。今回は、各資格について解説します。
日本リンパ協会が認定するリンパケア検定
「リンパケア検定」は、一般社団法人 日本リンパ協会が認定するリンパケアに関する検定です。2級、1級が用意されています。
1級取得で他人へのリンパケアセラピーが可能
リンパケア検定1級「日本リンパ協会認定アドバイザー」という限定資格を得ることができます。
そのため、セラピストに加え、介護士、看護師、医師などの医療従事者にも有資格者がいます。
出題される問題は4択形式
2級、1級ともに◯☓式の4択で出題されます。
2級は、リンパ体操、セルフリンパマッサージについてなど、問題数は50問。1級の設問数は60問で、細胞や組織といった人体に関すること、法律に関することなどが出題されます。
受験料は2級が6,000円、1級が12,000円
リンパケア検定は2級が6,000円、1級が12,000円で受験可能。日本リンパ協会によれば、7割以上の正解率で合格とのことです。
東洋医学と組み合わされた経絡リンパセラピスト
経路リンパセラピストは、鍼灸師が東洋医学の考え方とリンパ節へのアプローチを組み合わせて考案した施術です。ボディやフェイシャル、エイジングケアを目的とした資格があり、自分の目的や興味のある施術を選んで資格を取得でいます。
経路リンパセラピストのなかでも資格は3つにわかれる
経路リンパセラピストのなかでも3つの資格にわかれます。
- セルフケアアドバイザー:自分、他人にアドバイスできる
- セルフケアインストラクター:経路リンパマッサージに関する指導ができる
- セルフケアマネージャー:ほか2つの資格の講座を開講できる
どの資格も、講座を受講したのち、試験(筆記・実技)にすすみます。
世界で活躍できるオリエンタルリンパドレナージュセラピスト
「オリエンタルリンパドレナージュセラピスト」は、ヒューマンアカデミーが提供している資格です。世界で活躍できるプロのスキルを身につけるために、特別なプログラムで技術を習得できます。
フルボディケアをはじめ部位ごとのコースを用意
オリエンタルリンパドレナージュはフルボディケアや小顔リフトアップケア、美脚ヒップアップケアなどさまざまなコースの資格を受講できます。
そのため、自分が提供したい施術を選ぶことができるほか、そのすべてがセットになった講座を受講することも可能です。
資格取得については、通信講座を受講し、認定証を授与することでオリエンタルリンパドレナージュセラピストとして認定されます。
リンパセラピストになるにはスクール選びが重要
リンパケアの知識は通信講座や独学でも取り入れることができますが、本格的なノウハウを身に着けたいなら専門スクールを受講するのが一番です。なぜなら、スクールにはプロの講師がいて、直接指導を受けることができるからです。そして難しいことがあっても質問することができ、誤った点があれば直してもらうことができます。
さらにスクールは実技講習が充実しているので、独学で勉強するよりもリアルに実戦的な知識とスキルが習得できるのもメリットです。独学や通信講座ではテキストや動画を通じて視覚的に覚えることはできますが、体で感覚を掴むのは簡単ではありません。その点、実技指導のあるスクールなら感覚的に知識とスキルを身に着けることができます。
したがって、リンパセラピストになりたい人には専門スクールの受講をおすすめします。一方、スクールに行きたいけど、たくさんあってどこに行ったらいいか分からない人もいるでしょう。そういう人は、スクールの選び方で迷ってる人のために情報を集めたサイト「12のスクールからリンパマッサージ資格が取得できるコースを選ぶ」があるので、こちらをぜひ参考にしてみてください。
12のスクールからリンパマッサージ資格が取得できるコースを選ぶ
リンパケアセラピストとして独立開業した人の事例
サロンを開くなど、リンパケアセラピストとして独立した人の事例を紹介します。
ホームサロンで育児との両立を図りながら楽しくサロン経営
結婚を機にそれまで努めていた会社員の仕事を退職、妊娠から出産を経て、専業主婦として家庭を守っていたAさん。
育児が少し落ち着いて、そろそろ仕事を始めたいと思ったときに、できるだけ子どもの側にいることができる仕事がしたいとリンパケアセラピストに興味を持ったそうです。
スクールに通って資格を取得し、その後サロンで働くことなく自宅の一室をホームサロンとしてすぐに開業しました。
最初はお客様が入ってくれるか心配だったそうですが、ブログなどによる地道な集客活動と口コミによって、安定した顧客数を確保できているとのこと。
保育園の迎えなどでサロンを抜けるときも、自分で予約を調整して時間を空けることができる上に、保育園行事などによる予定の調整もしやすいので、今のスタイルはとても合っているそうです。
1日最大3〜4人ほどの施術で、十分な収入を確保できるので、思い切って開業してよかったとのことでした。
リフレクソロジストと共同経営でサロンを開業
「人に喜んでもらえる仕事がしたい」とリンパケアセラピストの資格に興味をもち、資格取得後は近所のサロンでパートセラピストとして働いていたBさん。自分のやりたいお手入れを提供したいと、サロン勤務1年ほどで独立を決意しました。
賃貸住宅だったのでホームサロンは難しく、店舗を借りるには予算の不安があったそうですが、たまたまイベントで知り合ったリフレクソロジストの女性も独立を検討していたとのことで、予算を出し合って店舗を構えることができたそうです。
施術ベッドはそれぞれ1台ずつ、小さなサロンですが2人で施術を行うには十分な広さで、お友達と一緒に訪れてそれぞれの施術を受けることができるので、共同経営はとてもメリットが大きいとのこと。
自分のよいと思う施術をお客様に提供できるので、やりがいを持って仕事できているそうです。
開業手続きや必要な道具
資格を取得して、いざ開業となった場合に必要な手続きや道具について解説します。
開業届けは必須ではない
リンパケアセラピストの場合、個人事業主が届けを必要とする「開業届」の提出は必須ではありません。ただ、青色申告をする予定がある場合は、開業届が必要となりますので、管轄の税務署で手続きしましょう。
開業届はサロンを設置してから1ヶ月以内に行うように義務付けられています。詳細は税務署で確認できますが、開業届は難しいものではないのですぐに完了できます。
施術別途とオイル、タオルは用意しておく
リンパケアセラピストが開業するにあたって用意しておきたい道具は、「施術ベッド」と「オイル」、「タオル」です。施術ベッドにはさまざまな種類がありますが、大きく分けて2種類です。
折り畳めて持ち運びができるものや、サロンに置くのに適したものがあり、折り畳めるタイプをサロンに設置している人もいます。予算や使用感に合わせてお客様に喜んでもらえると思うベッドを選びましょう。
オイルは敏感肌の人でも使用できる低刺激のオイルを使用すると安心です。ホホバオイルはどんな人でも使用できるオイルなのでおすすめですが、ほかのオイルを選ぶ場合でも低刺激ですべりのよいものを選びましょう。
タオルはベッドに敷く大判のものと、施術後お客様に体を拭いていただく温タオルとして使用するものが必要です。1人のお客様ごとに変えるので、ある程度量を揃えておきましょう。
ほかにも、サロンとしての個性を出すためには、インテリア小物やアロマテラピーの道具など、その人の工夫によって必要な道具は変わってきます。
いろいろなサロンに足を運び、よいなと思ったものは真似にならない程度に取り入れるなどして自分ならではのサロンづくりを目指しましょう。
資格のキャリカレ
引用元:キャリアカレッジジャパン公式サイト
http://www.c-c-j.com/
リンパケアセラピストとアロマテラピスト2つの資格取得を目指せる。
学習時間は1日15分程度で、修了期間の目安は5ヶ月。開業サポートなども充実している。
- 受講料
- リンパケアセラピスト資格取得講座39,000円(税抜)
グローバル
ボディケア
総合学院
引用元:グローバルボディケア総合学院公式サイト
http://g-bodycare.net/
実績があるプロの講師陣が技術と理論の両方をサポートしてくれる。
全身のオイリングからトリートメントまでを学べる「リンパリファインセラピー講座」がおすすめ。
- 受講料
- リンパリファインセラピー講座42,000円(税抜)
ベリーナチュラル
セラピースクール
引用元:ベリーナチュルセラピースクール公式サイト
http://aroma-berry.biz/
リンパドレナージュやアロマテラピーに関連する講座を用意。「リンパドレナージュ4WD講座」は、ネットにつながりさえすればどこでも学習できるeラーニング形式を採用している。
- 受講料
- リンパケアセラピスト資格取得講座49,200円(税不明)